読書

本のスキャン代行業者を比較【安価でサービスの良い自炊代行業者を探す】

本棚を整理したい,旅行・出張等の移動時に電子書籍で読書したいため,自宅にある本をPDF化(自炊)したい人もおられると思います。
自分で自炊すると,時間がかかるし,面倒なので,スキャン代行業者(自炊代行業者)に依頼する方法があります。
ホームページでスキャン代行業者の比較サイトがあるものの,その業者がつぶれていたり,リンクが外れていたりして,結局自分で探し直す必要があったので,本記事を作成しました。
本記事は,どのスキャン代行業者が必要なサービスを満足しつつも安いのかを調べた結果をご紹介します。

目 次

1. 本をPDF化するメリット

本をPDF化(自炊)する主なメリットは以下です。

  • 本をPDF化することで,パソコンやタブレットで見ることができます。旅行・出張などの移動時に紙の本を持ち歩かなくて良いため,大幅に荷物を削減できます。
  • OCR処理(文字を認識する処理)すれば,PDFの文字を検索できるため,探したい場所をすぐに見つけることができます。
  • 自宅の本を断捨離できます(荷物が減ると気分がスッキリします)

 

2. スキャン代行業者を使うメリット

スキャン代行業者(自炊代行業者)に自炊を依頼するメリットは,主に以下の2つです。やはり,時間を節約できるのが,最大のメリットですね。

  • 自炊する時間を節約できます。自分で本を裁断・スキャンするのは,結構手間がかかります。要は,自分が自炊する時間をお金で買うわけです。
  • 初期費用を抑えられます。自炊道具を購入する場合は,道具にもよりますが,5万円くらい必要です。なお,自炊道具をレンタルする方法もあります。

 

3. スキャン代行業者の選び方

私の場合,本をコレクションとして保存するわけではなく,自炊した本を読めれば良いというスタンスのため,品質よりも値段を重視します。

仮に1冊につき100円の値段の違いがあれば,100冊スキャンしてもらえば,合計1万円(100円/冊×100円)の違いがでますからね。まとまった数の本をスキャンしようと思うと,安いにこしたことはありません。

ただし,完璧主義の人は,自炊代行業者には依頼せず,自分で自炊したほうがいいかもしれません。やっぱりスキャンが雑な業者ってあるみたいなんですよ。

4. スキャン代行業者の費用

スキャンする際には,以下の項目別に費用がかかります。私の場合,①スキャン,②表紙カバーのスキャン,③OCR,④色が必須ですね。

⑤PDFファイルのタイトル変更と⑥高解像度のスキャンは,私の場合は不要ですが,必要な人は追加料金を支払う必要があります(対応していない業者もあります)。

【スキャン代行業者に依頼する際の作業項目別の費用】

項目 説明
①スキャン
  • 本体のスキャン
  • 基本料金のため必ず必要な費用
②表紙カバー
のスキャン
  • 取り外しできる表紙カバーのスキャン
  • 表紙はその本の視覚的イメージに結びついているし,裏側には著者の顔や経歴が書いている場合が多いので私は必須
  • 読むだけなら不要のため,人によってはいらない
③OCR
  • 文字を認識できる機能
  • 文字検索で必要な部分を効率的に探せるため私は必須(漫画なら文字検索する機会がないため不要)
④色
  • カラーか白黒で,カラーの場合は追加料金が必要な場合がある
  • 色は重要のため,カラーが必須
⑤PDFファイル
のタイトル変更
  • 本のタイトルをPDFファイル名にしてもらえるサービス(申し込まないと適当な数字等のファイル名になる)
  • 私は自分でファイル名を付けたいため不要(タダなら追加した程度)

また,以下のオプションをつけた場合は,追加費用がかかりますが,対応していない業者もあるため,注意が必要です。

  • 通常の納期よりも急ぐ場合は,追加料金が必要
  • 600dpi程度の高解像度でスキャンする場合は,追加料金が必要。通常は300dpi程度で,普通に読む分にはそれで十分。
  • 帯をスキャンする場合は,追加料金が必要
  • スキャンした書籍を返却してもらう場合は,1000円程度の追加費用が必要な場合が多い(基本は送付先にて,無料で廃棄されます)

5. 必要なサービスを提供してくれる上で安価なスキャン代行業者

必要なサービスを提供してくれるうえで安価なスキャン代行業者は,以下の4つです。

スキャン代行業者は他にも沢山ありますが,サービスが悪いところ,費用が高価な業者(例えば,①~⑤のスキャンに300円/冊程度必要な業者)は,除外しています。

調べた結果は下表のとおりで,主な結論は以下です。

  • (D) INPECHITTO」が最も安く,①~⑤含めて150円/です。本の数が多い場合は,この業者がオススメですね。ただし,納期は書籍到着から60営業日であり,それなりに時間がかかってします。
  • 納期を急ぐ場合は,「(A)snap book」が3営業日と非常に短期間で作業をしてくれます。値段は200円/冊と今回紹介した中では高い方ですが,他のスキャン代行業者と比べると十分安いです。
  • 「(C)スキャンピー」は,値段と納期のバランスが良いです。関東在住で本を大量に郵送する費用を安く抑えたい場合に検討してみる価値があります。
  • 「(B)BOOK SCAN」は,表紙カバーのスキャンをしてもらえないため,イマイチなサービスですが,値段もまあまあで,HPを見る限り,スキャンの品質にこだわりがありそうなので,質を重視する人は試してみる価値があるかもしれません(私は依頼したことがありません・・・)。

【スキャン代行業者の比較(価格は税抜)】

(A)
snap book
(B)
BOOK SCAN
(C)
スキャンピー
(D)
INPECHITTO
本の送付先 大阪府 東京都 東京都 兵庫県
納期の目安
(通常時)
3営業日以内
最も早い
状況により変化 1~20冊:15日
21~50冊:30日
51~100冊:40日
60営業日
(50冊まで)
①基本スキャン 100円/冊
(350頁以内)
100円/冊
(350頁以内)
80円/冊
(300頁以内)
100円/冊
(500頁以内)
②表紙カバー
のスキャン
50円/冊 非対応 基本スキャン
に含む
50円/冊
③OCR 100円/冊 100円/冊 80円/冊 基本スキャン
に含む
④色
(カラー対応)
基本スキャン
に含む
基本スキャン
に含む
50円/冊
(①はグレーのみ)
基本スキャン
に含む
⑤PDFファイル
 のタイトル変更
50円/冊 50円/冊 基本スキャン
に含む
基本スキャン
に含む
①~④の
合計費用
200円/冊 200円/冊
(②表紙カバーのスキャンが非対応)
190円/冊 150円/冊
最も安価
①~⑤の
合計費用
250円/冊 250円/冊 190円/冊 150円/冊
最も安価

なお,スキャン代行業者は,入れ替わりが激しいため,新たに良さそうな業者が見つかった場合は更新していきます。

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