この記事では,本を自炊(電子化)する際にどのような道具が必要か,またどの道具を買えばいいかを悩んでいる方に向けて記載したものです。
これまでに合計500冊程度の自炊,レンタルを含め複数の裁断機・スキャナーを使用した私の体験談を踏まえ,あなたの毎月の自炊の量に応じた適切な道具をお示しします。
目 次
1. 自炊道具の選び方
自炊(本の電子化)に必要な道具は,以下の3つです。
①カッター
②裁断機
③スキャナー
それぞれの道具で,必要な機能について見ていきましょう。
①カッター
ハードカバーの本の背表紙を剥がすのに使用します。
100円ショップで十分です。すでに自宅にあれば購入する必要はありません。
カッター使用時に机が傷つきにくいように,カッターマットがあれば,なお良いでしょう。
②裁断機
本をカットするための道具で,作業を短時間に終わらせるためには,1回の動作で,何枚の紙を切断できるかが重要となります。
一度に沢山カットできる裁断機は,作業をするうえでストレスが少なく効率も良いのですが,サイズが大きく収納が不便なことに加え,価格が安くなります。
③スキャナー
裁断した本をスキャナーでPDF化します。
自炊する本が多いと,スキャンする時間が結構かかります。
レンタル機材の場合,返却する時間があるため,スキャンの速度が速いものをおすすめしますが,時間に制約がなければ多少遅くともそれほど気になりません。
2. 月に5冊以上の自炊に適した裁断機・スキャナー
時期に5冊以上も自炊する人は,毎月の自炊にそれなりの時間を取られることとなります。
自炊に要する時間とそのストレスを少なくするためにも,裁断とスキャンのどちらもスピードを速めるための道具が必要になります。
裁断機は,小説のような薄い本なら1回,ハードカバーの分厚い本でも2分割してカットできます。サイズが大きいため,収納の場所をとるのがやや欠点ですが,機能は申し分ありません。
スキャナーは,読み込み速度が速く,紙詰まりもしにくくなっています。
どちらも自炊をするうえで定評のあるものなので,この2つを選んでおけば間違いありません。
3. 月に5冊未満の自炊に適した裁断機・スキャナー
月に5冊未満の場合,自炊する際のスピードはそれほど重要ではありません。
大事なのは,自炊道具の値段の安さと収納のしやすさです。
おすすめの裁断機とスキャナーは以下の2つです。
裁断機は,1冊を2~4回程度に分割して裁断しないといけないため,少し面倒さを感じますが,自炊する本が少なければ,まあいいかなという感じです。また,値段が安いうえ,収納スペースが小さくてすむメリットがあります。
スキャナーは,読み込む速度がやや遅いですが,本の数が少なければ,そこまでストレスを感じません。
私は,月3~4冊程度の自炊のペースのため,これらの道具を使用しています。
ただ,裁断機は,小分けして裁断するのが少々面倒なため,先ほど紹介したまとめて裁断できる「PK-513LN」でも良かったなと思っています。
4. その他の自炊方法(道具のレンタル・外注)
4.1 自炊道具のレンタル
裁断機とスキャナーは結構効果な買物になるため,まずはレンタルで使用してみて,今後も自分で自炊する気があるなら購入するという方法があります。
私もまずは裁断機とスキャナーをレンタルして360冊ほどの本を自炊し,以降は購入した道具で自炊しています。
レンタルできる業者はいくつもありますが,例えばこの業者なら,1泊2日で1万円程度あれば自炊道具をレンタルできます。
4.2 自炊の外注
自炊をするのが面倒だったり,時間を使いたくなければ,外注する方法があります。
安い業者だと,1冊150円ほどで自炊できます。
詳しくは,以下の記事をご覧ください。
5. まとめ
本記事では,自炊(本の電子化)をする際に使用する道具をお示ししたとともに,どのような裁断機とスキャナーが良いかを自炊する量に応じて提案しました。
具体的には,自炊する量に応じて,以下の裁断機とスキャナーの使い分けをお勧めします。
- 毎月に5冊以上の本を自炊する人は,一度にたくさんの枚数をカットできる裁断機と読み込み速度の速いスキャナーがおすすめです。
- 毎月に自炊する本が5冊未満の人は,自炊の効率は落ちるものの,値段が比較的安い裁断機とスキャナーがおすすめです。