シェアハウス

ソーシャルアパートメントに住んで感じたメリット・デメリット(住まぬ後悔より住む後悔)【体験談】

自分の時間を確保したうえで入居者との交流を楽しみたいというように,従来のシェアハウスにプライバシーを確保した共同生活として,「ソーシャルアパートメント」という移住スタイルがあります。

本記事では,ソーシャルアパートメントに住むか悩んでいる人,シェアハウスを探している人に向けて,ソーシャルアパートメントに1年程度入居した体験を踏まえ,メリット・デメリット,向いている人・向いていない人,入居時の注意点などに整理してまとめたものです。

1. ソーシャルアパートメントとは

「ソーシャルアパートメント」は,株式会社グローバルエージェンツ(Global Agent)が運営している大規模なシェアハウスのことで,個室に加えラウンジ等の交流目的の共用スペースを設けた建物です。

口コミ等で聞いたことがある人がいるかもしれません。ちなみに,ソーシャルアパートメントは,グローバルエージェンツが商標登録している固有名詞です。

ソーシャルアパートメントのHP
【ソーシャルアパートメントのHP

シェアハウスは,主に家賃を安くする理由から一つの家や部屋を数人から十数人でシェアしますが,ソーシャルアパートメントは入居者同士の交流を目的として共用スペースがあるマンションのような大きな建物を数十人~百人程度でシェアします。

ソーシャルアパートメントの個室には,トイレとシャワー(部屋によっては浴室)があり,建物によってはキッチンがある場合もあります。

共有部は,キッチン,ランドリー(男女別),ラウンジなどで,場合によってはシアターやビリヤード台の娯楽施設もあります。

 

2. どんな人が入居している?

物件によってそれぞれですが,大まかな傾向を解説します。

 

【男女比率】

半々くらいです。どちらかに偏っていることはありません。

 

【年齢層】

20代前半の社会人1年目から30代前半がほとんどですが,一部で大学生や40代もおります。

都心部にある物件で値段が高くなる場所ほど,年齢層が高くなるように思います。

入居者での集まりも,基本は年齢のグループができる場合が多く,①20代前半の社会人になってあまり年数がたっていないグループ,②20代後半(アラサー)グループ,③30代前半グループがありました。

もちろん,年齢に関係なく仲良くしている人もいます。

 

【外国人比率】

数%から多くて十数%程度です。

他のシェアハウスと比べると外国人は少ないように感じました。また,入居している外国人の半分くらいは日本語をある程度話せました。

外国人と外国語で話す機会を増やしたいのであれば,別のシェアハウスの方が良いでしょう。

 

【職業】

バラバラです。

IT系,医療系,販売系,法務・経理,フリーランスなど多種多様な職業の人がいました。

強いて言うなら,エンジニアが比較的多いように感じましたが,それでも職業の幅が非常に広いです。そのため,入居者同士でも職業の話は,定番です。

 

3. ソーシャルアパートメントのメリット・デメリット

ソーシャルアパートメントのメリット・デメリットを解説します。

3.1 メリット

①普段関わらない人と接することができる

最大のメリットは,やっぱり一番は人との交流です。

特に社会人になると接する人に偏りが出来がちですが,ソーシャルアパートメントには様々な人が数十人から百人も入居しているため,いろんな人と関わりを持つことが出来ます。

 

②自分の都合で入居者と交流ができる

ソーシャルアパートメントは,好きな時にラウンジに行ってそこにいる人と話せばよいため,自分の都合の良いときに入居者とコミュニケーションをとることが出来ます。

個室に行くのみラウンジを通る必要もありません。ここが通常のシェアハウスと異なるところであり,通常のシェアハウスはリビングを通らないと個室に行けない場合があります。

また,共通の趣味がある人同士でランニング部等の部活を結成・活動したり,ラウンジにいる人達で鍋パーティーをしたりと,交流しやすい雰囲気があります。

 

③ワーキングスペースで仕事や作業ができる

共用部には,ワーキングスペースが確保されており,PC作業に適した机と椅子,電源があります。

テレワークはもちろん,自分の部屋で集中できない場合などにワーキングスペースで仕事や作業ができます。

 

④一人暮らしでは普通使えないようなおしゃれで高価な設備を利用できる

ラウンジにある大型TV,ソファ,最新の家電,ドラム式洗濯乾燥機など,一人暮らしでは高くて買えない高価な家電・キッチン用品,おしゃれな家具等を利用できます。

また,一人暮らしが初めてなのであれば,これらの家具・家電をそろえなくてよいメリットがあります(ベッドなど,個室に設置するものは入居者で準備が必要です)。

 

⑤生活に適度な緊張感がある

共同生活ですので,身だしなみに気を使います。ヨレヨレの服や,ぼさぼさの髪型で建物内を歩き回れないので,清潔感を気にするようになりました。歯の黄ばみも気になり,ホワイトニングもしましたね。

また,私は部屋でPC作業をしていると,疲れてすぐにベッドに横になって寝てしまう場合がわりとあるのですが,ワーキングスペースで仕事をしていると周りの目があるので,起きて作業を進めることが出来ます。

 

⑥共有部の清掃が不要

キッチンやランドリー,廊下などの共有部は,ハウスキーパーが清掃してくれます。ただし,ハウスキーパーが休暇の曜日や年末年始などは掃除が実施されません。また,自分が使用した食器・調理器具は自身で洗う必要があります。

ゴミに関しては,任意の日にゴミ捨て場にもっていけば,ハウスキーパーがゴミ出しをしてくれますので,今日は可燃ごみなどのゴミを捨てる日を意識する必要もありません。

 

3.2 デメリット

①家賃が高い

ソーシャルアパートメントの場所,契約年数(2年契約だと安い),個室の階数(上の方が高い)によってそれぞれですが,光熱費込みで月10万円くらいは必要と考えておいたほうがいいでしょう。ただし,都心から離れれば,月6万円程度での入居可能です。

20代~30代前半の入居者が多いため,この家賃の高さは結構な負担となります。

個室が狭い割に家賃が高く,管理会社(グローバルエージェンツ)への手数料等がかかるため,一人暮らしをした方が安くなります。

 

②個室が狭い

個室の広さは,場所次第ですが,9~23m2(5~12.5畳)程度で,平均的には13m2(7畳)程度です。

トイレ,シャワー,収納等を含めて7畳ですから,結構狭いです。

入居者は皆,収納に苦労しています。私の場合は,以下を購入し,ベッド下に衣装ケースなどをたっぷり収納できるように工夫しました。

また,だいたいの人はワンルームの個室に冷蔵庫を置いており,ベッドも同じ部屋にありますので,寝ているときに冷蔵庫の音が少し気になります。すごく細かいことですが,私は結構気になりました。

 

③入居者と過ごす時間と自分の時間のバランスが取りにくい

ソーシャルアパートメントは入居者が数十人から百人程度もいますので,まず他の入居者を知るためにも,ラウンジに顔を出す必要があります。

しかし,自分のペースでラウンジに顔を出すくらいでは,なかなか皆を知ることはできないんですね。

そのため,自分の時間をつぶしてラウンジに行きましたが,私は自分の時間を大切にしたいタイプなので,結構疲れました。コミュニケーションが好きなタイプであれば全然問題ないと思います。

 

④他の入居者の生活音が気になる

部屋と部屋の防音はそれなりにしっかりしているため,大声を出したり楽器を弾いたりしない限り,隣りの部屋の音はあまり気になりません。

しかし,ベランダは結構音が聞こえるので,誰かがベランダで電話やWEB会議をしているときに自室の窓を開けていると,その話声が結構聞こえます。

また,廊下での話声,エレベータの音声は,部屋にいても結構聞こえるので,寝ている時はストレスになります。

 

⑤人間関係に気を使う

数十人以上の共同生活なので,気の合う人・合わない人などの相性があったり,何かしらのトラブルが生じたりします。

自分と気の合わない人がいなくても,他の入居者同士でギクシャクしていると,こっちも気を使って疲れてしまいます。

 

⑥ちょっとした用事でキッチンに降りるのが面倒

朝起きて,暖かいお茶を飲みたいと思ったときに,わざわざキッチンに降りるのが面倒です。

しかも,共有部のキッチンに行くには,ある程度身だしなみにも気をつかわないといけません。

部屋に電子ポットを置くこともできますが,なんせ部屋が狭いため置く場所に困ります。

 

⑦共有部が混む・エレベータ待ちが面倒

入居者全員分が一度に使える共用部の広さにはなっておりません。

昼食・夕食のキッチン,土日の洗濯機などは混雑して使えない(もしくは使う気が失せる)場合があります。

ワーキングスペースについては,土日の午後,2020年に緊急事態宣言が出てテレワーク率が高くなった時期は,混んで使えない場合があります。

建物には基本的にエレベータが1つしかありませんので,入居者も多くいうえ,外出やラウンジと個室の往復など,利用者が多いことから,急いでいるときはエレベータの待ち時間がストレスになります。

 

⑧共有部に荷物を置いておくと管理会社に回収される

共有部は私物を置くことが禁止されています。

もし私物を置いた場合,ハウスキーパーに回収され,それを取り戻すために3千円程度の費用と数日の時間が必要になります。

ただし,頻繁に回収すると,入居者からの不満の声があがり,それに伴いソーシャルアパートメントの評判も下がると思われます。管理会社(グローバルエージェンツ)もそのことを把握していると思われるため,私物の回収をあまりしていない様子でした。

 

4. 私がソーシャルアパートメントに入居・退去した理由

4.1 入居理由

私は,社会人になって関わる人のほとんどが仕事関係の人間になってしまったので,いろんな人と話をして多様な考えを身に付けたいと思ったこと,一人暮らしに少々飽きを感じ新鮮感が欲しいと思ったことから,シェアハウスに住む決意をしました。

色々なシェアハウスを探しているうちに,いろんな人と話をするなら沢山の人が入居する方が良いと考え,100人規模の入居者が多いソーシャルアパートメントにしました。

(ちなみに,ジム施設がある別のシェアハウスにするかを悩みました・・・。)

ソーシャルアパートメントの入居者と話をしていると,入居目的は人それぞれで,友達・遊び仲間・飲み仲間が欲しい人,学びや新鮮感が欲しい人,家電を買う必要がなく一人暮らしの費用を安く抑えたい人など,人それぞれでしたが,やはり交流を目的としている人が多い印象でした。

また,異性目的と思われる人も少なからずいるように思いました。

 

4.2 退去理由

自分の時間を確保するのが難しいと感じ,約1年で退去を決意しました。

通常,入居者同士は何度も話をして徐々に仲良くなるものなので,どうしても時間が必要になります。

私は,自分の生活の延長で他の人と交流をしたかったのですが,数十人~百人も入居者がいると,他の人と仲良くなるために少々無理にでも共用ラウンジに行き,自分の時間を費やさないといけません。

実際ラウンジには,特に用事もないけど,他の人と交流するためにスマホをいじりながら待っている人もちらほらおり,私はそのように時間を無駄にしたくないと思いました。

人と話すことが好きな人は良いのですが,私は自分の時間を大切にしたいタイプなので,ちょっと合わないなと思いました。

また,仕事が忙しいときはラウンジに行けず,他の人と話をする時間や気持ちの余裕がないため,ソーシャルアパートメントのメリットを感じなくなりました。

ただし,私は,色んなことを経験してみたいという考えを持っているので,1年程度の入居期間でしたが,ソーシャルアパートメントに入居して良かったと思っています。後悔はありません。入居期間内に当初の目的だった多様な人との関りも少なからずできました。

 

4.3 他の人の退去状況

私が入居したソーシャルアパートメントは,私を含め1年以内に2割弱くらいの人が退去していました。

正確な数字ではありませんが,誰が退去したという話は入居者内で広がりますし,退去者のポストには郵便物が入らないようにテープが張られるため,普段生活をしているだけで自然とわかります。

多くの方は,家賃が安くなる2年契約で入居していますが,途中で退去している場合がそれなりにあることになります。

退去した人の理由を聞くと,家賃が高い割にそれ以上のメリットを感じられない,集団生活が合わない,入居者とうまくコミュニケーションが取れない,恋人と同棲するためなどでした。

 

5. 入居時の注意点(契約期間内の退去は家賃2ヶ月分の違約金)

ソーシャルアパートメントの注意点は,契約期間より早く退去する場合,家賃の2ヶ月分を違約金として退去時に払う必要があることです。

約期間は,1年もしくは2年を入居時に自ら設定することができるのですが,2年の方が家賃割引率が大きいため,多くの人が2年を選択します。また,グローバルエージェンツ(ソーシャルアパートメントを運営している会社)も2年契約を勧めます。

自分は集団生活に向いているという自信や長く住む決意があれば2年の方が得になりますが,もしとりあえず入居して様子を見たいという程度であれば1年契約(物件によっては月単位で契約も可能)にするのが良いでしょう。

もし契約期間の途中で自分に合わないから退去したいと思っても,この違約金を払いたくないから退去せずにとどまっている人も一定数いると思っています。

1年で2割程度も退去するような回転率の高い住居ですから,当然グローバルエージェンツもそのことを十分わかったうえで,計画期間途中で退去しないような工夫やもし退去しても影響が小さくなるように,2年契約での家賃割引と途中解約の場合の違約金(家賃2ヶ月分)を設定しているものと考えられます。

6. ソーシャルアパートメントに向く人・向かない人

3.で示したメリット・デメリットを踏まえ,ソーシャルアパートメントに向く人,向かない人を私なりに考えて以下に整理しました。

向く人

  • 遊び仲間や飲み友達が欲しい人
    (同世代のいろんな人がいます。また,ラウンジに行けば,誰かしら人がいますので,飲み友達が欲しいひとにはもってこいです。)
  • 人と話をするのが好きな人
    (交流目的で入居した人がほとんどですので,人と話をするのには絶好の場です。)
  • 年齢や立場に関係なく人と接することが出来る人 

向かない人

  • 自分の時間を大切にしたい人 
    (入居者が多いと交流に時間を必要とします。それでも交流したい人は,入居者数が少ないシェアハウスの方が交流に要する時間が少なくて済むので良いでしょう。)
  • ラウンジやキッチン等の共用部が散らかっていたりなど,他の人の行動が許容できない人
    (キッチンで調理器具や食器が片付けられていない場合,他の入居者から片付けができていない旨のラインが届く場合があります。自分と他人の割り切りができない人は生活にストレスを感じます。私なりの判断方法だと,海外生活でストレスを感じる人には向いていないと思います。)
  • 入居者同士で勉強やビジネスをしたい人
    (比較的遊びたい人が多い。また,いろんな人が集まるので,同じ思考を持っている人を見つけるのに時間がかかるし,いない場合もある。他力本願ではなく,自分で動いた方が手っ取り速い)

ただし,向かないかなと思っている人でも,興味があれば住んでみることをオススメします。

なぜなら,いろんな経験が自分のためになると思っているからであり,住んで自分に合わないと思えば多少の費用はかかりますが,引越しすれば良いからです。

また,自分に合わなかった理由を考えれば,自分の今後の生活スタイルを考えることにも役立ちます。私は1年で退去しましたが後悔はしていません。無駄な経験などないと私は思います。

 

7.類似のシェアハウス「オークハウス」

ソーシャルアパートメントと類似の施設として【オークハウス】 があります。

オークハウスは実際には住んでおらず,見学したり,他の人に話を聞いた程度ですが,ソーシャルアパートメントよりも自分の時間も大切にしつつ,他の人との交流をする感じでした。

場所にも左右されますが,設備はソーシャルアパートメントと比べて劣りますが,その分家賃も安くなっています。また,外国人比率も比較的高く,外国人の友達が欲しい人には良いと思いました。

オークハウスには住んでいませんが,自分の時間を大切にしつつ,空いた時間で交流も楽しみたい私は,オークハウスの方が自分に合っていると思いましたね。

シェアハウスを検討中の方は,オークハウスも検討してみてはどうでしょうか?


 

8. まとめ

ソーシャルアパートメントで1年程度生活した体験から,ソーシャルアパートメントの特徴,メリット・デメリット,注意点,向く人・向かない人等をご紹介しました。

本記事の主なまとめは以下のとおりです。

 

  • 「ソーシャルアパートメント」は,株式会社グローバルエージェンツが運営している大規模なシェアハウスのことで,個室に加えラウンジ等の交流目的の共用スペースを設けた建物です。入居者同士の交流を目的として共用スペース(ラウンジや場合によってはシアターやビリヤード等の娯楽施設)があるマンションのような大きな建物を数十人~百人程度でシェアします。
  • 男女比は半々,年齢層は20代前半から30代前半が多く,職業は多種多様です。外国人比率は数%~十数%程度と比較的少ないです。
  • ソーシャルアパートメントのメリットは,①普段関わらない人と接することができる,②自分の都合で入居者と交流ができる,③ワーキングスペースで仕事や作業ができる,④一人暮らしでは普通使えないようなおしゃれで高価な設備を利用できる,⑤生活に適度な緊張感がある,⑥共有部の清掃が不要,などがあります。
  • 一方デメリットは,①家賃が高い,②個室が狭い,③入居者と過ごす時間と自分の時間のバランスが取りにくい,④他の入居者の生活音が気になる,⑤人間関係に気を使う,⑥ちょっとした用事でキッチンに降りるのが面倒,⑦共有部が混む・エレベータ待ちが面倒,⑧共有部に荷物を置いておくと管理会社に回収される,などがあります。
  • 私は,仕事関係の人間関係ばかりであり,色んな人と話をして多様な考えを身に付けたいと思い入居しました。入居して新たな体験ができたことは良かったとおもっていますが,自分の時間を確保するのが難しいと感じ約1年で退去しました。
  • 物件により変動があると思いますが,入居して1年以内に2割弱の人が退去していました。契約期間(家賃割引率が大きい2年契約の人が多い)より早く退去する場合,家賃の2ヶ月分を違約金として退去時に払う必要があることに注意が必要です。
  • ソーシャルアパートメントに向く人は,遊び仲間や飲み仲間を作りたい人,人と話をするのが好きな人です。
  • 一方,向かない人は,自分の時間を大切にしたい人,他人の行動を許容できない人,入居者同士で勉強やビジネスをしたい人です。
  • 多様な経験が自分のためになるため,ソーシャルアパートメントに興味があれば住んでみることをオススメします。住んで自分に合わないと思えば多少の費用はかかりますが,引越しすれば良いからです。

 

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