健康

ウォーターサーバー・ペットボトル・浄水器の特徴と長所・短所を比較

目 次

1. ウォーターサーバー・ペットボトル・浄水器の比較

ウォーターサーバー,ペットボトル,浄水器の3つについて,水の種類・質,値段,使い勝手等についての比較を下表に示します。

簡単にまとめると,次のような選び方となります。

 

ウォーターサーバーは,冷水・温水を手軽に飲みたい人,火事や火傷の心配なく子供に温水を自由に飲ませたい人,おしゃれなウォーターサーバーをインテリアとして置きたい人向けです。

水の種類は,軟水の天然水,RO水,純粋から選べますが,天然水の選べる種類は限られます

 

ペットボトルは,選択できる水の幅が非常に多いため好みの水を選びたい人向けです。

水の種類によっては費用が高くなりますが,安価な天然水であればウォーターサーバーよりも安くなります。なお,私は,健康のために水にこだわっているので,ペットボトルの水を購入しています。

 

浄水器は,水道水を直接飲むのは気が引けるので少しでも安全性の高い水を飲みたい人,費用を安く抑えたい人向けです。

水道水に含まれる不純物を除去できますが,天然水のようにミネラル摂取による健康増進はあまり期待できません。料理などの大量に使用する水は浄水器の水で,直接飲む水はウォーターサーバーやペットボトルというように併用する人もいます。

 

  ウォーターサーバー ペットボトル
(缶や瓶を含む)
浄水器
水の種類・質
選択肢が少なく,天然水(軟水のみ),RO水,純水に限られる

選択肢が非常に多く,好きな水を選択可能

水道水の水質を変更。有害物質等を除去するために使用され,機能は使用する機種による。

最低利用水量
(購入ノルマ)


月24L程度の最低利用の水量を設けている場合が多い

なし

なし
水の温度
冷水・温水が基本
機種によっては常温も可能

常温が基本
冷水・温水は,冷蔵庫やポットを使用する必要がある

常温が基本
冷水・温水は,冷蔵庫やポットを使用する必要がある
値段


150~200円/L程度
(3000~6000円/月)


70~350円/L程度
(1700~8500円/月)
※月は24L程度を想定
※種類によって値段が異なる


500~3000円程度/月
(水の量が増えれも費用は大きく変化しない)
※カートリッジ交換費用を含む
※費用は浄水器の種類により異なる
最低利用期間
1~2年未満の解約は解約金が発生する場合が多い

なし

ないが初期費用がかかる

デザイン


おしゃれなものもある

大きな変化なし

大きな変化なし
メンテナンス
定期的に必要

不要

定期的に必要
備蓄
可能

可能

不可能
ごみ
ボトルを回収,廃棄するタイプがある

ペットボトルを廃棄

ごみがでない

◎:他と比べ特に優れる
○:他と比べ優れる
△:他と比べ劣る
-:変化なし

 

2. ウォーターサーバーの特徴(長所・短所)

レンタルしたサーバーを家庭に設置し,レバーを押すだけで,冷水と温水(機種によっては常温も選択可能)を手軽に飲むことができます。

水は天然水(軟水のみ),RO水,純粋を選択可能で,定期的に配達してもらえます。自宅にウォーターサーバーがあるとオシャレに見えます。

水の種類・質

ウォーターサーバーの水の種類は,天然水(軟水),RO水,純粋に限られ,その中から好みのものを選びます。硬水の天然水を供給しているウォーターサーバーはありません。
レンタルするウォーターサーバーによって選択できる水が異なりますので,飲みたい水を視野に入れて,ウォーターサーバーを選ぶ必要があります。

最低利用水量(購入ノルマ)

月に24L程度の最低購入量を設けているものがほとんどのため,一定量の水を飲む必要があります。ただし,ある月に24L以下しか飲まなくても,水のボトルを保存しておけばよいため,翌月以降にその分の水を飲めば問題ありません。
業者によっては,このような購入ノルマを設けていない場合もあります。

水の温度

冷水・温水の両方が手軽に飲めます。ウォーターサーバーによっては,常温を飲むこともできます。
温水のレバーは,子供などが誤って押してやけどをしないように,安全装置が設けられています。

費用

ウォーターサーバーの値段は,条件によって変動しますが,概ね3000~6000円/月程度です。ペットボトルの費用と比較したいため,少々強引に1Lあたりの金額に換算すると,150~200円/L程度となります。

以下は,その費用の内訳となります。

水の料金:24Lあたり2500~4000円程度

水の配達料:無料が多い(配送エリア外だと数百円必要な場合がある)

電気代:月あたり500~1500円

レンタルサーバー代:月あたり0~1000円/月

メンテナンス費用:不要もしくは無料の場合が多い

最低利用期間

1~2年未満に利用解除した場合,数千円から2万円程度の解約金が発生する場合がほとんどです。ただし,中には解約金が発生しないものもあります。(例えばクリクラなど)

デザイン

ウォーターサーバーのデザインは,大きく分けて「床置型」と「卓上型」の2種類があります。

床置型は,床に置くタイプで,高さ100cm程度です。

卓上型は,高さが低く,カウンターやテーブルの上に置くタイプです。小型形状のため,場所をあまりとらないメリットがある一方,サーバー内に蓄える水の量が少なくなります。

どちらも性能に大差なく,設置個所に応じて決めるのがよいでしょう。

メンテナンス

ウォーターサーバーに自動クリーン機能がついているため不要なもの,必要なメンテナンスが無料でついているものが多いです。

備蓄

月に1回程度の頻度で水のボトルを配達してくれるため,災害時の備蓄水としての機能もあります。

 

ごみ

ウォーターサーバーの空ボトルは,メーカーが定期的に回収してくれるタイプ,利用者が各々処分するタイプのどちらかです。

3. ペットボトルの特徴(長所・短所)

ペットボトルの天然水を購入します。軟水・硬水だけでなく,天然水・温泉水・海洋深層水など様々な水が販売されており,好きな水を自由に選べます。常温が基本ですが,冷蔵庫に冷やせば冷水になりますし,ひと手間かかりますがポットで沸かせば温水となります。インターネットで注文すれば配達してもらえますので,重い荷物を持つこともありません。

水の種類・質

天然水,温泉水,海洋深層水,炭酸水などの種類に加え,好みの硬度(軟水,硬水)やミネラルガン含有量の水を選ぶことができます。
水に含まれるミネラル分等によって期待できる健康増進効果が異なるため,各々の目的に応じて選ぶのが良いでしょう。(水の種類別の期待できる効果は,コチラの記事を参照)

最低利用水量(購入ノルマ)

購入ノルマがないため,好きな量を手軽に注文することができますし,色々な水を試し飲みして,好みの水を見つけることができます。

水の温度

基本は常温ですが,冷蔵庫で冷やせば冷水を飲むことができます。温水を飲みたい場合は,ポット等で温めなければいけないので,ひと手間かかるのが欠点です。

費用

購入する水の種類によって様々ですが,概ね70~350円/L程度です。

例えば,比較的安価な「サントリー天然水(南アルプス)」であれば,70円/L 程度(2L×9本=18Lで1250円程度)となります。

健康にこだわった水を選ぶと,だいたい130円/L程度以上となります。(詳しくは別の記事をご覧ください。)

ウォーターサーバーと同様に,月に24L飲むとすれば,1700~8500円/月程度となります。

購入する水次第で値段の調整が可能なため,飲みたい水と値段の兼ね合いで決定するのが良いでしょう。

最低利用期間

ウォーターサーバーのように機械をレンタルしないため,ペットボトルの水には最低利用期間はありません。好きな時に好きな量を購入することができます。

デザイン

ダンボール1~2箱程度の水を置いておくためのスペースが必要となりますが,ペットボトルの水のため,インテリアとしてのデザインには特に変化がありません。

メンテナンス

ペットボトルの水を使い捨てするため,メンテナンスは不要です。

備蓄

ペットボトルの水を自宅に置いておくため,災害時の備蓄水としての機能もあります。

ごみ

空のペットボトルを処分する必要があります。

 

4. 浄水器の特徴(長所・短所)

水道水を浄化する機器を設置し,水道水に含まれる不純物質を除去します。浄水器には,蛇口直結型(上記のイメージ図),ポット型,据え置き型など様々な種類があります。

水の種類・質

水道水には残留塩素や発がん性物質といわれるトリハロメタンなどの不純物に加え,カビ・カルキ臭がふくまれる場合があります。浄水器では,これらの不純物を除去し,体への害を軽減するために設置します。

除去できる物質は,浄水器の種類によって異なり,以下のサイトがわかりやすいです。
https://waterserver-mizu.com/tap-water/post-15087

最低利用水量(購入ノルマ)

もちろん購入ノルマはありません。好きな量を使用することができます。

水の温度

基本は常温ですが,冷蔵庫で冷やせば冷水を飲むことができます。温水を飲みたい場合は,ポット等で温めなければいけないので,ひと手間かかるのが欠点です。

費用

浄水器の費用は,使用する浄水器の種類によって大きく異なります。
蛇口直結型(蛇口に直接つけるタイプ)とポット型(ポットに水を入れてろ過するタイプ)は比較的安価です。
一方,据え置き型(専用タンクを設置するタイプ)とアンダーシンク型(浄水器をシンクの下に設置するタイプ)は高価となります。

それぞれの内訳と月換算した費用は以下のとおりです。初期費用は比較的高くなりますが,長い期間使うと考えれば,月換算した費用は安価となります。

【浄水器(初期費用)】
蛇口直結型・ポット型は2000~6000円程度
据え置き型・アンダーシンク型:2万円~10万円程度

【カートリッジ交換費用】
蛇口直結型・ポット型は2000~6000円程度/2~5か月程度
据え置き型・アンダーシンク型:5000円~2万円程度/1年程度

【水道水代】
0.1円/L程度

【月換算した費用】
蛇口直結型・ポット型:500~3000円程度/月
据え置き型・アンダーシンク型:1000~3000円程度/月
※浄水器は7年使用すると想定
※水道水は安価なため使用する水の量が増えても費用は大きく変化しない

最低利用期間

ウォーターサーバーのように機械をレンタルしないため,浄水器には最低利用期間はありません。好きな時に好きな量を購入することができます。

デザイン

浄水器を蛇口に取り付けたり,シンク付近に設置したりしますが,インテリアとしての見た目に大きな変化はありません。

メンテナンス

カートリッジの交換が必須です。
蛇口直結型・ポット型は2~5か月に1回,据え置き型・アンダーシンク型は1年に1回程度の交換が必要です。

備蓄

備蓄としての機能はありません。

ごみ

ごみはでません。

 

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