健康のために,普段から食生活に気を使われている方も多いでしょう。
私も健康のために,自作野菜ジュースや甘酒を飲むなど,日々の食生活に配慮しています。
しかし,「完全食」という人が必要な栄養素を全て含んだ食品があり,これを普段の食事に取り入れることで,普段から野菜などを十分に取れない人でも,必要な栄養素を補給することができます。
しかも,完全食には,粉末,液体,パン,パスタ,ヌードル,グミなど様々なタイプがあり,その人の好みや生活スタイルに合わせて選ぶことができるうえ,食事の時間短縮にもつながります。
徐々に人気が出ている完全食について,その概要と活用方法について見ていきましょう。
目 次
1. 完全食とは
「完全食」とは,人間の健康を維持するために必要な栄養素をバランスよく含んだ食品です。「完全栄養食」とも言われます。
完全食には,パン,パスタ,粉末,液体などの様々なタイプがあります。
例えば,パンを例に考えてみます。
通常のパンだと,とてもすべての栄養素をカバーできていませんが,全粒粉,海藻,チアシードなどを含めることで,健康に欠かせない栄養素を幅広く含んだパンにすることができます。
「完全食」という名前を聞くと,何やら怪しい食品をイメージしてしまいますが,自然食品を組み合わせて,栄養価を高めていますので,サプリのような栄養の添加は行っていませんし,見た目も特に違和感はありません。
以下は,BASE FOOD社のパン(プレーン)の例ですが,見た目も普通ですし,むしろパッケージのデザインはおしゃれで,グッドデザイン賞も受賞しています。
味も普通のパンと同様なので,何も言われずに出されると,完全食とは気づきません。
さらに,水分を少なめにしているため,化学保存料を使用しなくても,常温で1ヶ月保存可能という優れものです。
1日3回の食事をすることを想定し,1食分で1日に必要な栄養素の3分の1を摂取できるように調整されています。
例えば,以下の図は,BASE FOOD(ベースフード)という会社が販売しているパン(下図の黄色)とパスタ(下図のオレンジ色)の栄養素で,ほぼ全ての栄養素が基準値を満足しています。他の完全食も同じ考えで栄養素が調整されています。
なお,ナトリウム,炭水化物などは,通常の食事で過剰に摂取しがちのため,少なくなるように調整されています。
※推定値
※栄養素等表示基準値(18才以上、基準熱量2,200kcal)に基づき、1日分の基準値の1/3を1食分とした場合
味は製品によって異なりますし,個人の好みによります。私は,パンタイプは大好きですが,パスタやヌードルタイプはあまり好きではありません。
パスタを試験的に食べてみたい人は,プロントで「ミートクリームベースパスタ」が販売されていますので,一度食べてみる方法もあります。
私も食べましたが,可もなく不可もなくという味でしたね。。
栄養を第一に考えているので,味が犠牲になっている感じは正直あります。
2. 完全食のメリット・デメリット
2.1 メリット
完全食のメリットは,以下の通りです。
何といっても,手軽に必要な栄養を摂取可能で,食事の時間を短縮できるのが最大のメリットだと思います。
- 手軽に必要な栄養素を全て摂取できる(栄養バランスを考えなくてよい)
- 料理のメニューを考えたり作ったりする時間を短縮できる(粉末・液体タイプは,食事時間をさらに短縮できる)
- 日持ちするものが多いため,買い物をする手間が省ける(郵送で購入できる)
- 粉末・液体タイプは,食事感及び満腹感がないため,眠くなりにくい
- ダイエットの食事制限により不足する栄養補給
2.2 デメリット
完全食のデメリットは,以下の通りです。
通常の食事と比べて味気ない食事のため,食事の楽しみが減少することが最大のデメリットですね。
- 普通の食事よりも味が劣る(不味くはないが,美味しいとも思えないものも多い)
- 味のバリエーションが少ない(飽きやすい)
- 粉末・液体タイプは,咀嚼しないため食事感がない(食事の楽しみが減少する)
- 腹持ちが悪い(現代人は,過剰にカロリーを摂取している人が多いため,完全食はカロリーが制限されている場合が多い)
3. 完全食の種類と販売会社
日本国内で完全食を販売している主なメーカは,「BASE FOOD」,「COMP」,「日清」の3つです。大手メーカだと日清も販売しています。
それぞれの会社により,販売している食品が異なります。
食べるタイプだと,パン,麺類(パスタ,ヌードル),グミがあります。
一方,飲むタイプだと,粉末,液体があります。(粉末は水に溶かして飲みます)
私は現時点で日本で販売している以下の3つの完全食を食べ比べしました。
食べ比べた感想については,別の記事で詳しく書きます。
また,基本的にはスーパーやコンビニでは購入できず,それぞれの会社のHPかアマゾン等で購入する必要があります。
値段は,それぞれですが,だいたい1食あたり400~700円程度です。コンビニや外食と大差ないため,栄養や時短を重視するのであれば,完全食が有利です。
エンジニアの人など,栄養を摂取したいけど,食事の時間を節約したい,食べても眠くなりにくい食事をしたい人に向いています。
会社 | 食べる | 飲む |
BASE FOOD (ベースフード) |
パン(プレーン,チョコレート,メープル,シナモン,カレー) パスタ |
- |
COMP (コンプ) |
グミ | 粉末,液体 |
日清 | パスタ,ヌードル | - |
完全食はだんだんと人気が出ており,上記以外にも,スープ,カレー,チョコレートなどの完全食が発売されています。
まだ「完全食」は世間に十分浸透していませんが,今後,さらに広がっていくのは間違いないと思います。
なお,必須栄養素に一部不足があるものの,幅広い栄養素を含む食品を「準完全食」と言われています。
具体的には,玄米,卵,牛乳,さつまいも,納豆,ヨーグルト,トマト,ブロッコリー,りんご,オートミール,キヌアで,これらの食品を意識的に食べるのも良いでしょう。
4. 完全食の活用方法
健康,時短,ダイエットのため,手軽に必要な栄養を全て取れる「完全食」をうまく活用するのも一つの手です。
全ての食事を完全食に置き換えるようなストイックな方法でも良いのですが,完全食の良い部分を生活の一部に取り込むことが賢い使い方でしょう。
主な活用方法としては,以下の方法が考えられます。
- 時間がない朝ごはんを完全食に置き換える
(粉末・液体タイプを飲む,パンを食べるなど) - 昼食や残業時など,食後の眠気を避けたいときの栄養補給として飲む
(粉末・液体タイプ) - おやつや夜食に完全食を食べる
(おやつとしてのグミやパン,夜食としてのパン,ヌードルなど) - ダイエットの食事制限時に不足する栄養の補給
(咀嚼により満腹感が得られるグミ,手軽に飲める粉末・液体タイプなど) - 登山など,栄養補給が必要だが,持ち物を減らしたいときの食事に使う
(荷物が軽い粉末タイプ,パンなど)
私は,朝ごはんやおやつとしてパンを食べたり,忙しいときの栄養補給として粉末タイプ(+プロテイン)を水に溶かして飲んでいます。
完全食は徐々に世の中に認知され始めており,今後はさらに人気が出てくるのは間違いないでしょう。
毎回の食事で完全食を食べ続けるのは少し飽きてしまいますが,たまに使うには都合の良い商品だと思いました。
皆様も一度試してみてはいかがでしょうか?